高倉貴子通信 第3号

1年間の御礼

みなさま、昨年(平成31年/2019)4月の選挙を経て日田市議会議員となって以来、早一年が経ちました。この間、多くのご支援やご助言をいただき心よりお礼申し上げます。
昨年5月には、元号がかわり令和となりました。この1年間に日田市議会では令和元年度4回の定例会や臨時会をはじめ、所属する常任委員会(福祉教育委員会)や自主参加の政策研究会へ出席してきました。
さらに日頃の政務活動では市内各地各所でお会いする市民のみなさんへの聞き取りやご意見拝聴をはじめ、政務視察・会派視察を加え現場からの学びを深めてきました。
一方、昨年9月定例会後の10月には、日田市議会主催の議会報告会・意見交換会が実施されました。市内4カ所へ出席し、喫緊かつ切実な地域課題を参会者のみなさまから直にお聞かせいただくことができました。

一年生議員として、女性議員として

なにごともはじめての一年生議員でしたが、みなさまからの暖かいご示唆やたいせつな情報提供を受けつつ、監視すべき日田市行政のあり方や私たちのまちづくり課題を把握していくため有意義な毎日を過ごすことができております。
また日田市議会22名中唯一の女性議員であるところからも、昨年10月から始められた幼稚園の無償化に関するご質問や、この度の新型コロナウイルス禍の中での感染防止対策や休業補償などに関するご相談を数多く受けることとなり、可能なかぎり適切かつ的確な情報を迅速にお届けしたいと行動してまいりました。

日田市自治基本条例を生かして

以上のような活動に加え、昨年8月、若いまちづくり仲間たちや女性リーダーたちとともに「ひた未来まちそだての会」を結成しました。そこでは日田市行政が5年前の平成26年(2014)に制定しました「日田市自治基本条例」の学び直しを始めています。この条例は自治と市政運営の「最高規範」と位置付けられており、いわば日田市の憲法のようなものです。自分が住み暮らすまちや地域をはじめ、日田市全体を見ていく際に、まちづくりの主体が市民にあることを確認できる頼りがいのある条例であり、今後へ向けた市民参画のまちづくりを進めていくうえでたいせつな根幹なのです。

まちそだてへ視野を広げ

私自身の問題意識の対象と視野を、これまでの公共事業やインフラ整備を旨としたまちづくりから、暮らしや生活により密着した人材育成やまちそだてへ、日田市をはじめ、日本各地や世界へ向けて広げていくことがたいせつだと思っています。これまで培ってきた[千年あかり実行委員会][ストリームひた(日田市青年団体連絡協議会)][リバーフェスタ実行委員会][たかま.net][ひたまち会][NPO法人ひたにわ]といった活動に加え、技術市場・交流プラザ日田会員、日田市立淡窓図書館運営協議会委員、文化経済学会〈日本〉会員(大分県内第一号会員)といった複眼的な態度と関心をもって社会貢献活動を進めてきました。
このような私の活動をひとつひとつ振り返りながら、この1年間の歩みをお伝えします。そのうえで、今後へ向け市民の皆さんからも忌憚のないご意見やご助言をいただきたいと願っております。

宝ものを生かしたい

日田市には被災地復旧、少子高齢化、地域経済の衰退、人口流失、人材不足、中山間地の公共交通など、解決すべき地域課題や行政課題が多くあります。しかし、それ以上に先人達が近世・天領以来の文化・経済の繁栄を営々と築き上げてきた歴史も知恵も日本全国に至る交流ネットワークも、地域の大きな資産や宝ものとして豊かに残されています。
こうした地元への理解と愛着をなお一層深めながら、ぜひとも私たちの宝ものの再生や活用をみなさんとともに進めていきたいと思っています。

今後もみなさまのお声を聞かせていただきながら、さらなる精進をいたす覚悟です。ご支援をよろしくお願いいたします。