ささやかなつぶやきに耳を澄ましながら地域課題を見守る

世界に目を向けると、新型コロナ感染症の度重なる蔓延やロシアのウクライナ侵攻など、到底一人では考えることも解決することも容易ではない課題は数多くあります。自分の足元を見つめ直すと、同じように一人では解決できない課題や問題を抱えた方や地域があります。世界の出来事も身近な出来事も、「自分事」として捉え、真剣に向き合いたいと思います。

改めて「ささやかなつぶやき」に耳を澄ましながら、問題を丁寧に見つけ出し、拾いあげ、常に市民のみなさんへ寄り添いながらお聞かせいただくこと、そして数々の地域課題を見守り、市民協働や市民参画を通して解決していくことが、とてもたいせつだと思います。自助や自己責任ばかりを押し付けるのではなく、地方自治を通して適切な公助のあり方を提言しつつ、なによりも誰もがお互いを気遣い、お互いが支え合い、お互いが豊かさや幸せを分かち合い、ともに歩んでいくための共助が育まれるように、ひとり一人が安心して暮らせる社会を目指していきます。

5つの柱

①女性の視点から社会をとらえる
〜ジェンダー平等を考える~

職場をはじめ、多くの話し合いの場においても、参加者の男女比率は大きく開いています。偏った意見にならないよう、性別や年齢など違う立場の方が集って意見を言い合える社会にしていく必要があります。

②環境を守り多面的役割を果たす農林業の価値を磨く
〜中山間地域・過疎地域に向き合う~

平成17(2005)年に合併した日田市は、合併以降も人口が減少しており、現在は62,470名(2022年5月2日)。日田市全体が過疎化していますが、高齢化や少子化もあわせ、より深刻な中山間地域をどのように支えていくのか、安心安全な暮らしができる政策提案を行っていきます。

③ひとづくりからはじまる熟議型自治
〜市民協働・市民参画を担う人材育成の提起~

地域の将来を行政や地域の代表者にお任せしてしまうのではなく、市民一人一人が、今後どのような日田市に住みたいのか、未来を想像しながら、市民協働や市民参画を担う人材の育成を提唱していきます。

④こころを弾ませ、足元の宝物に魅せられるまちそだて
〜文化芸術を生かした豊かさの共感~

歴史的にも多くの先哲や文人墨客が交流しながら多様な地域資源を蓄積させてきた日田市の魅力ある文化や芸術をしっかりと磨き、活かし直すことで、誇りに出来る地域になるよう取り組みます。

⑤見守り、気づき、支え合い、分かち合う
〜生理の貧困の克服から社会的弱者擁護へ~

これまで見えづらかった生理の貧困の問題が明らかになってきました。コロナ禍により社会的弱者を取り巻く状況が、さらに厳しくなっています。自助努力に任せるのではなく、お互いを支える仕組みを生み出していき、一人も取り残さない社会を目指します。

生活者や女性の参政意識を響かせるには!

 現在、日田市議会において私は唯一の女性議員です。大分県内の市町村議会の女性議員は34名で県全体の9.9パーセント。全国平均15.9%に比べてかなり低く全国42位。生活者や女性の視点を伝える 私の役割も高まります。そこで私は大分県内、竹田市議会総務委員会委員長の佐藤美樹議員、臼杵市の匹田久美子議員と連携し女性議員ネットワークを構想しています。

 そのうえで昨年度、私は自主的に「女性のための政治スクール」(福岡市で開催)へ出席。全5回、女性リーダーの講話をはじめ、福岡県内の現役女性の県議・市議・町議によるパネルディスカッションや政策立案の議論に参加しました。

 主催する会は、ジェンダーの平等や平和憲法を生かし、安心して暮らせる社会を目標に結成されたものです。平成31(2019)年度統一地方選では1期生17人中11人が立候補し7人(県議2人、福岡市議3人、芦屋町議1人、大木町議1人)が当選。

 令和2(2020)年度のテーマは「子どもの貧困」「女性と災害」、専門家を交え学びを深めました。

 初回オリエンテーションは、九州大学の嶋田暁文教授(行政学)による講演「二元代表制と地方議員の役割」。嶋田先生は、平成26(2014)年に施行された日田市自治基本条例の策定を指導されています。今後の生かし方に関して意見交換をすることができました。

 男女共同参画を進めることでより豊かな社会を生み出すことができます。仕事場や家庭などあらゆる場面に潜んだ課題を克服し、身近な社会のあり方を改善したい、そのために力をつけたい等、スクールに参加している方の動機や目標に共感しました。今後の交流を約束しながら、私も誠実に取り組み、地元日田市の市政やまちそだてへ反映できる政策立案をめざしていきます。