今回、12月議会の一般質問は、12月6日(金)~12月10日(火)に行われました。
私は、12月6日(金)の一番目に登壇しました。
以下の質問を行いました。
1.日田市自治基本条例について
・市民参画・市民協働のまちづくりの現状と課題
2.文化財行政について
・重要文化的景観小鹿田焼の里の現状と今後の取組
・咸宜園の現状と今後の取組
3.地域振興について
・旧郡部の振興に向けたプロジェクト・チームの進捗状況と今後の取組
・高齢者等移動支援体制整備事業の進捗状況と今後の取組
・人口減少・人口流出対策(移住定住対策含む)
1番目の日田市自治基本条例に基づく「市民まちづくり集会」の役割と効果について尋ねました。「市民まちづくり集会」は、日田市自治基本条例の普及と市民の理解を深めるために開催されてきましたが、コロナ禍の影響で中止され、一昨年から再び開催されています。しかし、オンライン形式や少人数での開催、開催日程の減少など、規模が縮小されています。今後の取組についても尋ねました。
今年度は、若者の参加を目的とした高校生と執行部・市長との意見交換が予定されていますが、12月現在、まだ開催されていません。市民が参加し意見を言える場づくりには手間がかかりますが、大規模でなくても、ささやかな集まりから積み重ねることが重要ではないのかと問いました。
また、自治基本条例推進事業の一環として進められてきた駅前広場・駅二階事業の総括と今後の方向性について質問しました。今年度末で事業の区切りを迎えますが、現時点では総括や評価が行われていないとのことです。市民参画・官民協働で進められてきた事業であっても、担当者の交代や市の方針変更により、継続や振り返りが難しくなることがあります。こうした時こそ、「情報共有」を行い、他人事ではなく自分事として考えることが重要であり、市民に適切な情報提供を行うべきと意見を述べました。
2番目の文化財行政についてでは、「重要文化的景観小鹿田焼の里の進捗状況と今後の取組」では、9月以降の進捗や地域住民との信頼回復の状況について尋ねました。9月18日に景観委員会が、11月12日に一部の地域住民との協議が、11月27日に文化的景観の規制についての意見交換が開催され、その都度「議論が前に進まず同じことの繰り返し」「協議の場がなかなか作ってもらえない」「相談がしづらい」など様々な意見が出されたことが答弁されました。
これまで何度も「対話の場を作る事の大切さ」や「地域住民を中心とした組織化」について質問や提案をしてきました。自治基本条例の市民参画・市民協働のまちづくりと同様に、知らない人のまちではなく、自分たちが住み暮らしているまちをどうしていくかを語り合う場が、横のつながりやよそ者の受け入れ、新しいアイデアの創出・実現につながると考えています。「市政をどうするか」「国や世界情勢をどうするか」という難しい問題の前に、自分たちの地域をどう守り維持していくかを、義務ではなく、緩やかな関係の中から生み出していくことが継続の秘訣だと感じています。今回も組織作りについて質問・提案を行いました。
また、文化的景観の計画や規制が国が定めたのか、大分県が作成したのかを確認したところ、「保存計画や規制は日田市が地域住民の皆さんと一緒に作成してきた」との答弁がありました。つまり、文化庁の指導以前に、再度、日田市の責任を明確にし、地域住民との信頼回復に丁寧に取り組みながら、今後、小鹿田・池ノ鶴の地区をどのように保存・活用していくかを、改めて対話を通して考える必要があります。
3番目に地域振興について質問を行いました。今年1月から3月にかけて、日田市長が旧郡部にて懇談会を開催し、直接地域の皆さんの声を聴いたことを反映するため、4月に地域振興課長をリーダーに旧郡部の振興に関するプロジェクトチームを設置しました。日田市議会では今年度、定例会事に様々な議員からプロジェクトチームのメンバーや進捗状況について質問されてきました。今回は、来年度以降は、プロジェクトチームはどのように続けていくのか、また検討してきた案件について、具体的にはどう進めて行くのかなど質問しました。また、高齢者等移動支援整備事業についても、質問しました。