カタローエ大分in日田 無事に開催されました。

2024年2月25日(日)カタローエ大分in日田 子どもの声を聴ける大人に!~あたたかいつながりから~が開催されました。
会場のアオーゼ多目的ホールには、来場者80名、zoom参加者30名と、当初の予想を上回る方が来場・聴講してくださいました。
前半は6団体によるそれぞれ活動報告と各団体への質疑応答、後半は6団体の登壇者をパネラーに会場ともやりとりしながら、パネルディスカッションをすすめました。

◆「人権」と子どもの「権利」 /「人権」って何なんだろう?
人はみんな、生うまれながらに「基本的人権」をもっています。
つまり、「人としての尊厳や価値が守られ、幸せに生きるために必要な権利」をすべての人がもっています。おとなにも子どもにも、先生にも児童にも生徒にも、保護者やおうちの人にも、地域の人にも、広い世界のあらゆる人びと、みんなに人権があります。そして、「人権」はすべての人にとって守られなければいけない大切なものです。
では、「子どもの権利」って何でしょう…?
子どもがもっている権利は、おとなと同じでしょうか? また、それだけで十分でしょうか…?
子どもが人間らしく幸せに生きられ、そして元気に成長できるためには、何が必要でしょうか?

◆「子どもの権利条約」について 
子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)は、
1989年11月20日、国連総会において採択されました。この条約を守ることを約束している「締約国・地域」の数は196。世界で最も広く受け入れられている人権条約です。
この条約では、18歳未満の人を「子ども」と定めています。世界中のすべての子どもたちが、幸せに健やかに育つためにもっている権利です。
さらに、子どもが守られる対象であるだけでなく、権利をもつ主体であることを明確にしました。子どもがおとなと同じように、ひとりの人間としてもつ様々な権利を認めるとともに、成長の過程にあって保護や配慮が必要な、子どもならではの権利も定めています。

◆子どもの権利条約の4つの原則
子どもの権利条約の基本的な考え方は、次の4つで表されます。
それぞれ、条文に書かれている権利であるとともに、あらゆる子どもの権利の実現を考える時に合わせて考えることが大切な、「原則」であるとされています。これらの原則は、日本の子どもに関する基本的な法律である「子ども基本法」にも取り入れられています。
★差別の禁止(差別のないこと)
すべての子どもは、子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。
★子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)
子どもに関することが決められ、行われる時は、「その子どもにとって最もよいことは何か」を第一に考えます。
★生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)
すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。
★子どもの意見の尊重(子どもが意味のある参加ができること)
子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。