2020年10月18日(日) 日田市主催の「日田市災害ボランティア講座」に参加しました。
これまで、日田市の豪雨災害の度に、泥出し作業やおにぎりの差し入れの配布、ボランティア受付の支援などの活動には参加してきました。
なので、いくつか段取りがわかる部分もあります。
しかし毎回、実際の現場で時間のない中、見よう見真似でやってきていたにすぎません。
家の構造やこの作業が次にどのようにつながるのか、住民の意向はどのようなものなのか、避難しているなかで、どのようにニーズが変化していくのか、作業は力仕事が多い、など少し疑問に感じることはあるけれど、前後を考えるより、今日一日、目の前のことをやることで精一杯でした。
今回、改めて、ボランティア講座に参加して感じたのは、いくつもの事柄が同時に進む中で、俯瞰的に見ることができる力を身に着ける重要性でした。
目の前の作業を行うことは、大切だけれど、俯瞰的に全体を見て、さらに現在と今後のこと考えること、まちのことや個人個人の暮らしや生き方まで捉えていくことは、すぐにできることではありません。そこで住み暮らしていた方たちにとって、突然奪われてしまった日常を、どのように取り戻していくのか、単純に、家にたまった泥を書き出せば終了ということにはなりません。災害発生時、多くのボランティアの方が駆けつけてくれることは、大変ありがたいし、嬉しいことです。
しかし、その復旧作業=ボランティア活動ではななく、長期間、伴走しながら、支えていくことができる仕組みを丁寧に作れるようになりたいと感じました。
まだまだ、覚えることや知ること、学ぶことは多くあります。
災害が発生しないことが、一番の望みですが、日田市の場合8年で3回。
その他の地域や、地震なども考えれば、どんな人でも、災害ボランティアの在り方、支援の仕方を身に着けておくことは、非常に大切です。
私は、先日の一般質問で「地区防災計画の必要性」について質問しました。
日田市の場合、中間支援を行うNPOや防災士の資格を持った方が600名います。
そのNPOや防災士、防災減災やまちづくりの専門家、そして行政と協力しながら、顔の見える地域の距離感で地域住民自らが計画を作って行くことは、今後、とても必要だと考えています。すでに、避難マップや連絡網を作っている自治会はあります。そこに、災害の歴史や地域の特性なども掛け合わせて取り組めば、さらに地域の中の結びつきも強くなります。
私自身、災害ボランティアをはじめ、地区防災計画についても、さらに学んでいきます。