令和3年(2021)3月定例会にて一般質問を行いました。

令和3年(2021)3月定例会にて一般質問を行いました。

1、日田市自治基本条例に基づいた市民参画のまちづくりについて
市民参画のまちづくりの現状と課題
職員研修の実施状況
2、公立図書館について
利用者アンケートの調査結果及び分析

日田市は平成26年(2014)4月施行した「日田市自治基本条例」の中に、まちづくりの主体は市民であるという理念のもと、この条例を制定しました。

日田市自治基本条例に基づいた市民参画のまちづくりについて
「市民参画のまちづくりの現状と課題」と「職員研修の実施状況」について質問を行いました。

市民参加と市民参画の違いは、
すでに計画されたものに加わる「参加」と事業などの計画段階から関わる「参画」と使い分けられます。

私は、これまで、千年あかりや川開き観光祭の計画段階から関わっていたので、「祭りやイベント」といった部分では、参画してきました。
そこから、観光振興基本計画策定や公民館検討会議などの会議にも出席してきました。
また、水環境ネットワークセンター、日田ソーシャルビジネス研究会、ストリームひたのメンバーが様々な会議に出席し、日田市のビジョンづくりにも関わってきました。
いろんな会議に関わったり、出席した人たちの話も聞いても、全体を把握したり、それぞれの方向性がどのように関係していくのか、ということを考えることはできていませんでした。

いち市民が、「まちづくり集会」に参加して、いくつかの意見を出したり、他の人の意見を聞いたとしても、それがどの計画にどのように反映されたのかを知ることは大変難しいことです。
また、何かの計画策定時において、市民意見を聞く機会として設けられる「パブリックコメント」も計画案を読んで、自分の意見を提出することは、とてもハードルが高いと感じる市民が多いと思います。
私も、これまで「パブリックコメントを募集している計画案がある」ということを知っても、一人で計画書を読んで、この部分をこうしたほうが良いとか、この方針の〇〇は、こういう表現の良いとか、目標設定は適切なのか?といった意見を提出したことはありませんでした。

祭りやイベント、いくつかの計画策定の会議に関わっていても、さらに積極的に関わっていくということは、していませんでした。

現在、市議会議員という立場で、予算書や事業計画案、事業の提案理由などを読み込んでいくと、基本的に知っておかなければならないこと、これまでの経緯や経過、今後の市の考え方、財政状況などが山ほどあるのだと感じます。
まだ一年目だからとか、一期目だからといって許されるものではありません。
本当に、真摯な態度で向き合って、知る努力をして、自分の考えを適切に示していかなければならないと改めて感じています。

一般質問では、「行政は、適切に市民参画のまちづくりを行っているのか?」と問いました。
部長の答弁では、「今年度は、コロナウイルス感染症の影響で開催できなかったが、まちづくり集会を開催して、市民の意見を聞いている。」と、前回、尋ねた時と同様のものでした。
また、「市民参画のまちづくりを進めるための職員研修は、どのように行われているのか。市民の意見を聞くといっても、ただ、説明会の場で出た意見を集約することで、合意形成が図れたと言えるのか?」との質問には「大分市で行われている職員研修に参加している。〇年には△人、〇〇年には△△人、、、参加した。」という数字だけの答弁でした。
研修に参加して、どのような効果があり、その職員が成長したのか、また、その職員の成長によって、市役所にどんな波及効果があったのか、参加人数だけではなく、様々な効果が発揮されてこそ、政策や事業がよりよいものになり、地域も住みやすいものになっていきます。

私は、これまで、「祭りやイベントを行えば、人が交流し、活性化していく」それが地域を支えていくことであると考えていました。
それも間違いではありません。
活性化することで、元気になるし、にぎやかになれば、人も集まってきます。
しかし、その活性化していくものがイベントだけでは、そのイベントをやっていく段取りだけが上手になり、仕事として「イベント」を行っていくことと変わりません。
イベントだけで終わってしまうと、地域の課題は、いつまでも解決できません。

日田市の職員も、事業計画を進める際、どうでも良いとか、適当で良いと思って進めているわけではないありません。
しかし、職員だけでは見えていないことや知らないことが、地域の方が加わるだけで、さらに良い事業に積みあがっていくことも可能となります。

また、地域の方だけで話し合いを進めてもうまく進められないこともありません。そこに、専門的な研修を受けた職員がサポートすれば、意見交換も適切に進めていくことができます。

今回の一般質問の場でも、議論を深めることができませんでした。
それは、私自身の学びや対話の少なさであると痛感しています。

一般質問は、私だけの課題ではありません。
日田市全体に関わること、さらに地方自治は日本全体に関わることでもあります。
市民一人一人と意見を交わし、市民の代表ではなく、代議者として議論できるよう積み上げていきます。