情報開示の大切さ

先日、2021年7月8日(木)の大分合同新聞の朝刊 別府版に「議会傍聴席から記者の目」の記事に「情報開示は議論の土台」という記事が掲載されていました。

別府市が2023年9月に開設を予定している新学校給食共同調理場の工事請負契約案をめぐり6月議会において、選定の根拠がわかる詳細な資料の提出を求めたものの、執行部は「事業者の営業上の秘密やノウハウに該当する部分がある」として一部のみ開示。入札は、価格と併せて、施設の設計・衛生管理・維持管理のしやすさなど事業者側の提案を審査して点数化する「総合評価型一般競争入札」で実施。
落札したグループは、入札価格が最も低い事業者(29億3千万円)より、3億8千万円高い33億1千万円。
しかし、提案内容の評価が高く、点数の合計が上回っていた。

この評価が高かった提案内容が、「事業者の営業上の秘密やノウハウに該当する部分がある」とのことで、一部のみの開示となったもの。
結果的には、賛成多数で可決されました。

日田市議会においても、予算審査や決算審査においても「資料請求」を行い、賛否を判断する大切な材料となります。
しかしこれは、議会に限ったことではありません。

普段の生活の中で、「興味関心がないから、自分は知らなくても良い。」「誰かに任せておいても良い。」と素通りしてしまうことはないでしょうか。
私自身、知っているつもりで知らなかったこと、さほど重要と考えていなかったことなどが、多くあります。
一つ一つ丁寧に考えるためには、限られた情報では判断できない場合もあります。

日田市が定める日田市自治基本条例では、自治の基本原則を4つ挙げています。
自治の基本原則
1,市民がまちづくりの主体であり、市議会及び市長等は市民の自主性を尊重し、その取組を支援すること。
2,年齢、性別等を問わず、市民参画の機会が保障されること。
3,市民、市議会及び市長等は、まちづくりに関する情報を共有するため、互いに情報提供に努めること。
4,市議会及び市長等は、市政について分かりやすく説明すること。

情報共有やわかりやすく説明すること。
これは、基本中の基本。
改めて、大切にしていきます。